【胸が痛い】誰一人、何も書いてくれない寄せ書きの色紙

 

 

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629: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 18:42:09.14

俺が勝手に泣いた話で悪いが・・・

小学校卒業2週間前くらいだったかな
ある朝登校してきたら、教室のうしろの壁に色紙がクラスメイトの人数分貼られていた

色紙には、それぞれ真ん中に生徒の名前が大きく書かれてある
そして朝の会が始まって、担任が言うには「寄せ書きをしろ」ということであった

そして、朝の会から一時間目の授業が終って休み時間になると、さっそくみんながこぞって寄せ書きを始めだした
俺もよく遊んでたやつ何人かに寄せ書きをした

それからも、休み時間、給食時間、昼休みとまばらに寄せ書きするやつらがいて、下校時間の頃になると、人気のあるやつの色紙はほぼ真っ黒に埋め尽くされていた
俺の色紙はまだ真っ白だったが、その時はぜんぜん気にしていなかった

 

630: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 18:43:28.54

それから、教室のうしろが日に日に、白から黒へ埋めつくされていった

そして、色紙が貼られて一週間くらい経ってから気づいてしまった
俺の色紙に、まだ誰からも寄せ書きがされてなかったということを
しかも、俺ひとりだけ

俺は別にいじめられてたわけでもなく、普通に給食の時間は、男女関係なく同じ班のやつらと談笑したり、昼休みも一緒に遊んだり、放課後も仲の良い奴らとは一緒に帰ったりしてた

なんで?
本当は嫌われてるのか?という不安や疎外感
何より、ひとつだけ、この誰一人からも寄せ書きされてない、
自分の名前がでっかく書かれてある色紙を晒されてるのが惨めだった

家に帰ってもずっとそのことが頭をよぎった
そして思いついたのが、友人に
「俺のまだ全然書かれてねえよ~、書いてよ~」と
ちょっと自虐的に頼んでみようとのことだった。
次の日学校で頼もうとするが、どうも意識してしまってなかなか口に出せない
頼めば、気軽に書いてくれるというのはわかっていたが、それが出来ない
言い出せない
出来ないまま、その日は終わってしまった
次の日も、その次の日も・・・

 

631: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 18:46:13.90

夢にまで出てきた
ある時は、やはり友人に頼み書いてもらう
「あ、お前の書いてなかった?ごめーん」
とか言われて書いてもらうもの
また別の日は、朝来ると寄せ書きがされてあるもの
朝教室に入ると、4,5人ばかりの寄せ書きがされていて、ああよかったと安心する
しかし目が覚めて、夢だったかと思うと憂鬱な気分になった

クラスで出しゃばりな女子にも期待した
「あ、OO君まだ全然書かれてないじゃん!書いてあげるね」
だが、やっぱり全然書いてくれないことに
勝手にその女子にイラついたりもした

そして、卒業式を明後日に控えた朝、思いついたのが、自分で自分の色紙に寄せ書きをするということだ

 

 

632: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 18:47:16.31

放課後、友人との下校を断り、2時間くらい廊下や階段をウロウロして、教室に人がいなくなるのを待って書くことにした
もう日が暮れかかっていた

暗い教室で、マジックを取り出し
「中学になっても仲良くしような」みたいなのを書いたと思う
本当はこんなことやっちゃいけない
人に見られたらマズイというのもあったから手やひざ、そして字も震えていた
当然、寄せ書きだから書いた人の名前を書かないといけない
俺は、友人の名前を書いてしまった

そして、書いた途端、頭をよぎったのが、この寄せ書きを見た友人やクラスメイトが
「え?俺こんなの書いてねえよ」
「誰が書いたの?」
「OOが自分で書いたの?」
「何でこんなことするの?」
と、大騒ぎをし、自分を責めてくる
そして担任や親に知らされ怒られ理由を聞かれる事だった

こんな恥ずかしくて惨めなこと、とてもじゃないが言えない

俺はとんでもないことをしてしまった!
鉛筆で書いたならすぐに消せるが、マジックで書いたため消しようがない
半泣きになりながら思いついたのが、色紙の紙は厚いから、マジックのふたでそぎ落とそうというもの

 

633: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 18:58:37.24

しかし、なかなか思うようにそぎ落とせない
早く消さなければ!
焦りやら悔しいやらで段々粒のような涙が溢れてきた
ようやく名前の一文字を消せかかったところで
「ん?誰か?」と声がした
・・・担任だった
「ん?OO何してたんだ?」
俺はばれちゃいけないと思い、色紙が見えないように背に隠した
「どうしたOO、泣いてるのか?」
俺は、色紙のことで泣いてると思われたくなかったので、震える声で
「卒業で・・・寂しくなるから」と言った
「そうか、もう遅いし暗いから早く帰れよ」
その時は、色紙を見られることよりも
これ以上、泣いてる顔を見られるのが嫌だったから逃げるようにして帰った

帰ってから一晩中、不安だった
電話がかかってくるたびに、担任からじゃないかとか、明日登校すると、やはりあの色紙を見たクラスメイトが
騒いでいて、俺を責めてくるんじゃないかとか

次の日、気が気じゃないまま、登校途中に何度もこのまま家に帰ろうかななど考え教室に入ると、色紙は全部なくなっていた
多分あの後、担任が回収したのだろう
それはそれでホッとした

 

634: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 19:01:04.80

そして、放課後になって色紙が返されることになった
一人ひとり名前を呼ばれ、前へ取りに行く
俺も呼ばれ取りに行くと、他のやつらに見られないように隠しながら自分の机に戻った
自分でも見たくなかったが、机に直すとき、視界に入る程度、ハッキリとは見てないが俺の書いたものとは違うもうひとつ綺麗な字で何か書かれていた
おそらく担任が書いてくれたんだろう

だが俺はその色紙を家に帰るなりはさみで切り刻んで捨てた
そのまま捨てると親に見られるかもしれない
やっぱり恥ずかしい、惨めだという思いだったからだ

しかし、今にして思えば、いくらそんな色紙でも、たった一人だろうが寄せ書きをしてくれたものを簡単に捨ててしまう自分のプライドや見栄しか考えないような奴

みんなは見透かしていたのだろう
そんな奴に、寄せ書きなんかしたくない
されなくて当たり前だ

 

635: 大人になった名無しさん 2017/07/09(日) 20:59:36.27
>>634
胸が締め付けられるような話だね。素晴らしい。
長文が、まったく苦にならなかった。ありがとう。

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転載元:http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/sepia/1201028068/

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